当時、艦隊戦が主軸となっていた戦略に、汎用的で小回りのきく単独部隊での兵器が求められていた.3040年軌道衛星の一つである「ゼブルス」において、旧宗主国になりつつある政府軍と軍事主義にある民族解放戦線との戦闘が激化していった
。
政府軍の最大の悩みは、安定しない大気によって制空権を握れないこと、そして大陸の70%が砂地である為大量車両による部隊移動が困難で、特に南大陸側の道路網、鉄道網の未整備により機動性を大きく欠いてしまう事
だった。
地の利を知っている神出鬼没の解放軍に、とても対抗できる状態ではなかったのだ... |